セントミラージュ ■設定■
キャラ設定 世界設定
セントミラージュ側
エアロ＝ミラージュ
空気や風を操る戦士。実働部隊セントミラージュの行動隊長的な役割を担う
情報分析と現場での作戦指揮を担当する。スーツの特性から諜報活動も得意とする。
得意技 エアロナイフ（空気の刃を手裏剣のように投げて相手を切り裂く）
トルネードスラッシュ（局地的の竜巻を発生させそのカマイタチ効果で
触れたモノをズタズタにする）
特殊機能 エアロステルス（身体の周りに空気の層をまとわせ光の屈折率を変え
る事で自らの姿を背景と同化させる）
新堂 昌（しんどうあきら）
エアロスーツの装着者。１８歳 高校３年生
飛び級で１７歳にして大学受験資格を得るも、故あって別の高校に転校して３年
の課題をもう一度勉強している。実はこれも世を忍ぶ仮の姿で、セントミラージ
ュが組織される前からトリエの動きを監視する業務に従事していた。ＩＱ１７０
の頭脳が見せる策略は時として味方の意表をも突くもので、敵も彼女には一目置
いている。頭脳派の彼女だが陸上部にも籍を置いている。得意種目は走り高跳び。
実力的にはインターハイ制覇も夢ではないが、目立つ事を控えるために適当なと
ころで手を抜いて他の者にその座を譲っている。
|
 |
|
アクア＝ミラージュ
水や氷を操る戦士。マシンや武器の開発、解析、メンテナンスを担当している。
また銃器の扱いはお手の物である。
得意技 ハイドロショット（手から放たれる激水流で相手を弾き飛ばす）
ウォーターニードル（指先から発せられる高圧で針くらいの水流で貫い
たり切り裂いたりする）
必殺技 ビッグウェーブウォール（大波を起こして攻撃を防いだり相手をなぎ倒
す）
海野 美鈴（うんのみすず）
アクアスーツの装着者。１７歳 高校２年生
工業系の学校を希望していたのだが近くに無く断念。その代わりに工業大学に進
学を目指して日夜猛勉強。だが、コツコツやるのはそれだけではなかった。趣味
は機械いじりやエアーガン。おまけに頼まれて入った水泳部では期待を掛けられ
ている始末。本人はトレーニングにちょうど良いと練習を頑張っているがそれに
よってますます進学は危うくなっている事に本人は気が付いていない。性格は冷
静沈着。とても体育会系には見えない容姿も手伝って男子生徒のお呼びも高い。
|
ランド＝ミラージュ
電撃や砂塵を操る戦士。気孔や柔術など格闘戦が得意である。またパワーに特化
したスーツの特性を利用して振動や衝撃を加える事も可能。
得意技 サンドブリザード（手の先や地面から砂塵の渦を巻き起こして相手にぶ
つける）
ショックウェーブシュート（掴んだ相手に電撃を加えながら投げ飛ばす）
必殺技 サンダースコール（多数の相手の頭上から無数の雷を振り落とす）
城島 真希子（きじままきこ）
ランドスーツの装着者。１７歳 高校２年生。海野とは同じクラス
子供の頃から武道に慣れ親しみ、数カ所の道場や練習所を掛け持ちする程。悪く
言えば格闘技バカ。だがその裏に隠した誰よりも女の子らしさを兼ね備えている。
端から見ると大ざっぱの様に見られがちだが、実は細かいところまで気が付く良
妻賢母型。口で言うより手の方が早いのが玉に傷だったりする。趣味で作るお菓
子は大好評だが本人は納得のいく出来ではないらしい。いつもその上を目指すと
ころはさすがである。
|
 |
|
フレア＝ミラージュ
炎や高熱を操る戦士。セントミラージュの切り込み隊長的存在。爆薬や重火器の
扱いに長けている。またほとんどの乗り物の操縦をこなす。
得意技 フレアボンバー（手のひらから爆破性の火の玉を放つ）
プロミネンスシェード（炎の壁を生み出す攻防一体の技）
必殺技 バーニングハリケーン（炎の竜巻を巻き起こし周囲や目標を焼き尽くす）
ローレシア・ホンゴウ
フレアスーツの装着者。１７歳 高校３年生
日本人の父親とロシア人の母を持つ。祖父が軍の司令官という要職に就いている
関係で幼い頃から基地やその施設に出入りを許され、持ち前の好奇心から施設内
にある機器や武器は有に及ばず、兵器関係の操縦までもマスターしてしまった。
正式なライセンスこそ持ってはいないが、祖父も舌を巻くほどの腕前である。
性格はその髪の色に合わせるように熱血漢。そして友情を重んじる。日本型のダ
ジャレは理解できない。仲間内では「ローズ」で通っている。
|
シャイン＝ミラージュ
光や電磁波を操る戦士。第１次侵攻末期に実践投入される。
主に光線技を多用するチーム最年少のルーキー。コンピュータなどのシステムを
自在に操りハッキングやサイバー攻撃に長ける。またスーツの特性から他の戦士
のパワーを吸収した合体技が繰り出せる。（この能力は後に他のスーツにも付加
される）
得意技 ステルスシルエット（光の屈折率を変えて姿を消す事が出来る。またレ
ーダーにも反応しない為に姿を捉える事は困難）
カタルシスフラッシュ（相手方の物質（武器や装甲を構成する金属など）
を分子構造レベルで崩壊させる光の波動）
合体技 グランド・インパクト（４人のミラージュのエレメントを集めて超高出
力のビームを打ち出す。その光の帯は飛翔中に
周りの電子を吸収増幅していき、最後には龍の
様な姿に見え相手を呑み込む。但しあまりにエ
ネルギー消費が大きい為スーツ装着者に負荷が
掛かり連発は効かない）
（他にも多数存在するが装着者が未熟のために使用可能かは未知数）
植村 久美子（うえむらくみこ）
シャインスーツの装着者。１２歳 中学１年生
元々はその歳にして類い希なるコンピュータシステムの知識を持ち、組織のシス
テムグループにスカウトされていた。が、新型スーツのプロトタイプが彼女の波
長と偶然にもリンクし、本人の希望もあって正式な装着者に選ばれた。
やや低めの身長に少しコンプレックスを感じているが、それ故に皆から可愛がら
れているチームのマスコット的存在でもある。一人っ子故に少々甘えん坊。だが
直情径行の面も垣間見え、特に“姉”と慕う他のミラージュに危害が及ぼうもの
なら鬼神の如く敵に立ち向かう。食べ物の知識は他の４人を圧倒するグルメ嗜好。
|
 |
結城 冴子（ゆうき さえこ）
ミラージュチームのオペレーションリーダー。３０歳
組織の創設時よりのメンバーで元空軍士官。航空管制を手がけていた為に作戦中
の指示は的確そのもの。姉御肌もあって部下の信望も厚い。ただ未だ浮いた話は
聞かれない。剣道４段、空手３段の腕前と大の酒好きがそれに拍車を掛けている。
真島 篤徳（まじま あつのり）
ミラージュチームのスーツ担当メカニックマン。２７歳
組織創設後採用された技術者。大学院で電子工学と生体化学の融合を目指して研
究していたのを期に後にミラージュスーツに使われたオーバーテクノロジーの解
明、解析を依頼される。それらを経て実用化できたのは彼の功績であった。
研究のためなら寝食を忘れる程の研究者肌。そのくせ研究の合間にはクラブに通
ってダンスに興じるという変わった面も持ち合わせている。ユーロビートが彼の
ラボから途切れた事はない。
徳田 建之助（とくだ けんのすけ）
ミラージュチームの責任者。元国防軍の技術士官。４４歳
昔国防軍で画期的なエネルギー転換技術の研究をしていたが、それを平和利用へ
転換しなかった上層部に反発して軍を除籍。人知れず研究を続けていたところで
未知の宇宙船と異星人に遭遇、そのオーバーテクノロジーを託された。トリエの
侵攻をいち早く察知しそれに備える準備を始めた。真島とは同じ大学の先輩後輩
に当たるためにその協力も得られ易かった。
下条 将人（しもじょう まさと）
ミラージュチームを統括する組織のトップ。５７歳
政府機関に勤める傍ら平和活動に従事する行動派のエリート。財界との太いパイ
プを使って平和維持の為の基金を設立、運営をしていた。また外界からの脅威を
想定してその準備を始めた矢先に謎の隕石落下事件が発生。それをすぐさま極秘
裏に調査を開始した矢先に落下した物体が２つある事に気が付き平行して調査を
指示、結果外宇宙のオーバーテクノロジーを管理する事となりその維持管理と平
和利用を目的に現組織を結成、活動を開始した。
性格は冷静沈着にして繊細、時として大胆な手段にも打って出る硬軟両刀遣い。
言葉にはしないもののミラージュチームの面々には惜しみない支援と心遣いをし
ている。
トリエ側
ジェネラル＝ギン
悪の科学機甲集団“トリエ”の最高司令官。天才科学者にしてその素性は一切不
明である。太平洋上に落下した宇宙船から得たオーバーテクノロジーを自ら解析
して作り上げられた様々な武器や生体兵器も彼の手によるものと言われている。
性格は冷徹にして残忍。必要とあれば仲間さえも犠牲に出来る。宇宙船に乗って
きた知的生命体と何らかの関係を持っている様である。
コマンダー＝コズモ
ジェネラル＝ギンが呼び寄せた四大幹部の１人。
主に軍事的作戦に従事している。冷徹さはジェネラル＝ギンにひけを取らない。
が、肝心な部分の決定はジェネラル＝ギンに指示を仰がないと自らは何も決めら
れない
プロフェッサーＱ
トリエの４大幹部の１人。
主に生体兵器の開発に従事しているが、自ら作戦指揮を執ることもある。
最近では実験用の素体収集を自らの嗜好に合わせるように頻繁に行いようになっ
ている。その為にアジトを知られることもしばしば。それによって作戦の遂行に
支障をきたす場合も多く見受けられる。
ドクター＝ハタ
トリエの４大幹部の１人。
主に新兵器開発に従事している。が、自ら開発したモノは自ら試用してみないと
気が済まない性格らしく、研究所にいるよりも前線や実験場に居ることの方が多
い。
キャプテン＝ボロス
トリエの４大幹部の１人。
主に情報収集や裏工作を専門としている。その為にミラージュ達を追いつめる事
も多々ある。しかし、本来の詰めの甘さかすんでの所で危機を乗り越えられてし
まっている。
野獣兵士
トリエの最前線で戦う生体兵器の一つ。型は猛牛型とライオン型に分かれていて
猛牛型はバイソンの頭にゴリラの身体を持ち、主にその怪力を使った肉弾戦法や
大型の火器を使用して相手に大きなダメージを与える。ライオン型は小隊指揮官
タイプで数頭の猛牛型を束ねて戦線に赴く。猛牛型よりも知能はやや上。格闘戦
に秀でてその自慢の爪で相手を引き裂く。
機甲兵士
トリエの前線から基地の警護までこなす汎用型兵士。ヒューマノイドタイプのド
ロイドに強固な装甲を施していて、現用兵器では完全に機能停止させるのは難し
い。小火器から大型兵器の管制までこなす程の処理能力を持つ。ただし格闘戦に
は性質上向いていない。
バイオコマンド
トリエの最新バイオ技術により生み出された生体兵器。金属のような硬さと生物
の様な自在さを併せ持つまったく新しい兵器。その動きは俊敏にして精密。タイ
プにより異なるが擬態が得意なタイプも存在し色々な物に変化して相手を翻弄、
幻惑する。上位タイプになると手についたセンサーで触れた相手のＤＮＡ情報な
どを解析、瞬時にしてまったく同じ状態に擬態してしまう事も可能である（擬態
可能タイプ初号機は第１次侵攻末期に破壊された）。
キャラ設定 世界設定
１）トリエの出現とミラージュ誕生の因果関係
２０ＸＸ年、二つの隕石が地球に落下。一つの大きなモノはＪ国のShikoku南
西部太平洋上に着水、そしてもう一つの小さい方が人知れず琵琶湖に着水した。
太平洋に落下した隕石を政府関係機関が必死に探したがその残骸すら発見する
事が出来ず、着水前に燃え尽きたと結論づけた。
それから１年後、突如として奇妙な兵士からなる機甲軍団が現れShikokuは瞬
く間に制圧、占領されてしまった。その圧倒的兵力は国防軍ですら敗退を余儀
なくされ島を占拠するという暴挙を半ば黙認せざるを得ない状況となっていた。
やがて謎の軍団は“機甲軍トリエ”を名乗り、周辺の都市への侵攻を開始した。
兵力的に劣る国防軍は防戦一方となりその侵攻をジワジワと広げられていった。
太平洋上に落下したモノ。実は外宇宙より飛来した宇宙船であり、その搭乗員
は発見時には消息不明。しかしそれをいち早く発見、収容した者が居た。後に
ジェネラル＝ギンを名乗る天才科学者がそれで、その船内外に使われているオ
ーバーテクノロジーを解明、実用化し自らの野望に利用し始めたのだった。そ
の技術は機械、兵器に留まらず、バイオ生物の合成から無限エネルギー炉の分
野にまで及んでいた。その為に現行の兵器類はその威力を半減ないし無力化さ
れ十分な打撃を与えることが出来なくなっていた。
だがその侵攻から遅れること３ヶ月、ゲリラ的ではあるもののそのトリエの兵
力に対抗しうる戦力を持った集団が現れた。４色のスーツを身にまとい、並み
居る兵士や兵器類を叩きつぶす４人の戦士がそれであった。
４人は“セント・ミラージュ”を名乗り、トリエの侵攻があるところ必ず現れ
その暴挙を阻止して回っていた。
太平洋上に落下したのと時を同じくして落下した小さな飛来物。これこそもう
一つの外宇宙からの宇宙船であった。その搭乗員は太平洋上に落下した船を追
っていたのだが後一歩の所で反撃を受け相打ちの形で地球上に落下したのだっ
た。落下時の衝撃で搭乗員は瀕死の重傷を負った。そこを善意の地球人の捜索
隊が発見、手当てを施すも手の施しようがなかった。搭乗員は自らの使命とこ
れから起こるであろう危機を進言、自分らのテクノロジーを使ってこれに備え
るよう言い残して息を引き取った。その遺志を引継ぎ後に起こる脅威に対処す
べく彼らは組織を結成した。だが武器装備の開発や戦闘要員の人選に手間取り
初期のトリエの侵攻を許してしまった。
つまり、この戦いは外宇宙からもたらされた因縁の対決を地球側に舞台を移し
たモノと言えた。
国防側の思わぬ反撃を受けてトリエ側にも動揺が見られ、更にミラージュ達の
功績によって侵攻はひとまず終息を見せた。だが敗走したかに見えたトリエ側
が今度はゲリラ化しその出没地域を特定する事も困難になってしまった。また
目的の変更か人間狩りの様な行動も見せ始めた事が事の複雑さを更に物語って
いた。
２）セント・ミラージュとは
前述した通り、外宇宙から飛来した善意の生命体が同時期に飛来したであろう
悪意の生命体がもたらす脅威への対抗策としてもたらしたオーバーテクノロジ
ーによって開発された対トリエ用の戦闘スーツ、それがミラージュスーツであ
る。軽量にあるにも関わらず高い衝撃吸収性能と伸縮性を併せ持ち、同時に内
包されたリキッドアクチュエーター（いわば油圧シリンダーのようなモノ）に
よって装着者の力やスピードを飛躍的に増幅する機能をも有する、現在の地球
上のテクノロジーでは到底不可能であろう機能を持った特殊戦闘服がそれであ
る。装着者の潜在能力を極限まで発揮、機能させると同時にそれを何倍もの力
やスピード、跳躍力に変換するものだが、その装着にはスーツとの“相性”が
最も重要となっていた。装着過程から考えても生体兵器に近いこのスーツと完
全に近い形でリンクする事が装着者への絶対条件となっていた。もしも生体波
長が合致しない場合、スーツの装着そのものが出来ないのはもちろんの事、装
着出来たとしてもその機能を十分発揮する事はできない。着る者を選ぶスーツ
なのであった。
スーツは通常原子分解の形で左腕に填めたブレスレットの中に納められている。
装着時にはそのブレスレットを耳に付けたイヤリング型の反応装置に近づける
事によって装着システムを起動させる。最終起動はキーボイスによって発動さ
せる事になる。キーボイスは「〇〇＝フォーゼ」（〇〇にはそれぞれ個体の名
称を付ける（例＝アクア→「アクア＝フォーゼ」））キーボイスによって発動
したブレスレットから核となる粒子が放出、同時にイヤリングから光波フィー
ルドが放出生成される。そこで空間から採取した物質の元素で核粒子が物質を
実体化、結合を始める。そうしてあたかも何もない所からスーツが沸き上がっ
て出てくる様に見え、装着者を包み込んで行くのであった。その装着に要する
時間はわずか０．２秒である。
３）舞台と時代背景
時は近未来。物語の舞台はアジアの極東に位置する島国Ｊ国。大小様々な島か
らなるその国の一角Shikokuがその主な主戦場となっている。元々小さな行政
区だったのが統廃合を繰り返して現在のように島一つが一つの行政区に生まれ
変わっていた。行政区といってもアメリカの州政府の様に独立国家に近い政治
体系を構成していた。その為治安維持の為の自衛部隊も持っていた。だが長い
間国防軍に依存していた為にその戦闘能力はあまり高くなく今回の事件で壊滅
状態に追い込まれた。一般住民は疎開を余儀なくされ、至る所にゴーストタウ
ンが点在する事となった。その上Ｊ国政府は事実上島を封鎖状態にして人の出
入りを厳しく制限してしまった。その為に逃げる事の出来ない者や置き去りに
された者たちがコミュニティーを作ってトリエの侵攻に脅えながら暮らしてい
る。生活物資は航空機からの投下や自衛軍の決死の輸送などで何とか繋げられ
ている。
時代的にトリエ出現からジェネラル＝ギン敗走までを第一次侵攻期、それ以降
ゲリラ的な動きに転じたのを第２次侵攻期と呼称している。
キャラ設定 世界設定